□ 朧の夢 4
なんともおかしな具合になってしまった。
蜜夜に使用する部屋で、ツバキの着物を着用したイルカは今更ながら後悔の嵐だった。
同じく室内にて待機するカカシは、昼間入手した幻影の香の準備をしている。
今朝発案されたその場凌ぎの計画は、とうとう本番にまでこぎつけていた。
本当にカカシと共に男娼の真似事をするのか。
あまりに滑稽な互いの姿に、笑い出してしまったらどうしようと、イルカは悩む。
もしくは、気持ち悪さに吐いたりでもしたら、計画はおじゃんだ。ここでのイルカは、幻影の補助があるとはいえ、ツバキとして振舞わなくてはならない。
相手側には、男娼のゆきのツバキとして映っている。あまりにイメージから外れた行為は、相手側に警戒を呼ぶことになる。
(やってるフリ‥‥‥って、具体的にどうやるんだろう)
周囲には絶対に知られたくはないが、生真面目イルカ、この歳までまだ童貞を貫いていた。別に守っているわけではない。それこそ馬鹿馬鹿しい話だが、そういう機会に恵まれないのだから仕方が無い。
いい人、で終わるイルカの春は遠く、現実は、こんな場所で男同士のセックスの真似事と、まったく面白くない人生だった。
イルカは嘆息し、着慣れない上質な着物にもぞもぞと身体を動かす。
肌触りはいいのだが、布が薄く、妙に身体の線が露になる。男の身体の線を露にして何が楽しいんだと、意味不明な服を内心嫌がっていたイルカだが、ツバキの服はあつらえた様にぴったりだった。体系が似ていることが幸いしたが、当然嬉しくはない。
広めの座敷の中央には、大きめの布団が一式。
その先の段が上がった部屋の端では、透けて見える簾がかけられている。その向こうには、立派な座椅子。例の小名は、そこに座って見物するのだ。
(‥泣きそう‥‥‥)
やる気満々の部屋に反して、イルカは気力を失いかけていた。
もうすぐ当人がやってくる。
「上手く‥‥‥いくでしょうか」
こんな質問はすべきじゃない、とわかっていたが、あまりの不安につい背を向けて香の準備をするカカシに投げかけていた。
カカシの手元で、ゆらりと桜色の細い煙が立ち昇る。
かちゃり、と香瓶の蓋を閉め、
「適当にそれっぽいことやって、一気にカタをつけましょう」
香をセットし終えたカカシはあくまで気楽に答えた。
「もしかして緊張してるんですか?イルカ先生」
布団を間に、カカシはイルカと向き合うように腰を下ろした。彼もまたはだけやすい着物を着用している。額宛は外し、有名な写輪眼が露になっていたが、覆面はそのままと、ちょっと奇妙な格好だ。
(夢だったら‥‥‥いいのにな)
宵も更け、甘い香が漂う花宿で、着物姿の男同士が布団を間に見詰めあう。
―――非常に異様な光景だと、イルカは改めて現実を拒否したくなった。
「まあ、確かに予定外な展開になりましたからね。無理もないですか」
どこか遠い目をするイルカに、カカシがフォローの言葉を入れる。
「‥‥‥‥‥‥すみません。俺が強引に計画を進めたから」
「いや、昼間も言いましたが、この手筈のほうがオレとしては安心です。まあ、護衛の忍も実は大したことないんですけど、万が一ということはありますからね」
「‥‥‥はい」
「本音を言うとね。サポートも必要なかったんですけど、一人じゃ任務に出してもらえないもので」
遠まわしに、足手まといと言われているように聞こえるのは気のせいだろうか。
イルカはまた、どすんと落ち込んだ。
「‥‥‥そういえば」
ふと、今回の任務の発端に気づく。
「どうしてカカシ先生、急に任務に出たいなんて言い出したんですか?」
素朴な疑問だ。聞こう聞こうと思っていて、つい忘れていた。
「下忍の担当教師についたら、通常任務は重要性がなければ免除されるのに、わざわざ自分から申し出るなんて‥‥‥」
「ああ、ちょっと里にいたくなかったもので」
「え?」
「今日ね、オレの誕生日なんですよ」
「‥‥っ」
唐突な発言だった。
「誕生日って‥‥、え?どうして‥」
困惑は更に深まる。一年に一度の誕生日に、どうして自分から任務など引き受けるというのか。里にいたくなかったとは―――?
首を傾げるイルカに、カカシは頬を掻いた。
「あ〜、誕生日ってほら、お祝いされるでしょ」
「はい」
当然だ。イルカの誕生日にも、何人かの生徒たちがお祝いの言葉をくれた。
「苦手なんですよ、そういうの」
「え?」
「どういう反応したらいいのか困るんですよね〜。大体、なんで祝うんですか。誕生日なんて、単なるその人間の生まれた日でしょ」
「それは‥‥‥そうですけど」
「記念日なんてうんざりですよ。いちいち応対するのも面倒なんで、誕生日にはいつも里を離れるようにしてるんです」
「‥はあ」
「いつもならもっと余裕を持って任務を入れておくんですが、今回はうっかり忘れてましてね。結果、こんなろくでもない任務についてしまったわけです」
「‥‥‥はあ」
おとなしく話を聞いていたイルカは、
(変な人)
と改めて対峙する男の一風変わった性格を認識する。
祝われたなら、ありがとうと言えばいい。ただそれだけのことなのに、なにがうんざりなのか。
(本当に変な人)
おもわず声に出してしまいそうなほど、イルカはしみじみ実感した。
***
「―――――」
香が室内に充満する頃、ついに小名が現れた。
簾ではっきりとは確認できないが、恰幅のよい、悪く言えば肥満体の男は、左右に護衛を二人従えていた。
音もなく滑るような足取り。
頭を垂れていたイルカは、その静謐な気配に、
(上忍クラスだ‥‥‥)
冷や汗が滲みそうになった。大したことはない、と言っていたカカシの言動に、話が違うと抗議したい。
「よい、顔を上げろ」
座椅子に腰を下ろした小名は、簾越しに声をかけた。
イルカが顔を上げると、
「おお‥‥、そなたがツバキか。噂どおり憂い顔立ちだ」
悦に入った小名の感嘆の声が響いた。隣で同じく顔を上げたカカシがちら、と視線をこちらに向けるのを確認する。幻影の香は、完全に相手を手中に収めている。
上手くいきそうだと内心安堵すると、
「――香がきつすぎるのでは」
護衛の一人が口を開いた。
幻影の香と判断できないようカカシが粉に細工をしたので、香の効果については察知されていないようだが、確かに、少々きつすぎるかもしれない。
「よい。ツバキにぴったりの香りだ」
単純な小名だ。
護衛の鋭い勘は杞憂にも取ってもらえず、イルカはほっと息を吐いた。が、
「では、始めてもらおうか」
その言葉に、どきっと心臓が騒ぐ。
―――――いよいよだ。
(お、俺、ちゃんと誤魔化せるかな)
小名に頭を下げ、イルカはぎこちない動作でカカシと向き合った。
カカシもまた、こちらを見詰めている。
(どうしよう。えーと‥‥‥俺の方から動かないといけないのか?)
迷っていると、簾から声が飛んだ。
「どうした、ツバキ。鬼の心すら惑わすそなたの誘惑の戯、見せてくれ」
(うるさい‥‥‥っ)
この場において、小名の言葉はイルカにとって絶対だった。とんでもない注文にも後に引けない。
魅惑の戯とはなんなのだ。つまり誘えということなのかと、イルカはだらだら冷や汗をかいた。
だが、このままぼうっと座ったままでは怪しまれる。
(‥頑張れ、俺‥っ)
固まった筋肉をほぐし、イルカは布団の上に上がって、カカシの傍へ近寄った。
正座をするカカシは、相変わらず無表情を保っている。
幻影で別人に見えているとはいえ、表情はそのまま相手側に伝わる。ここで嫌な顔なんて出来ないだろうが、イルカはすでに泣きそうだった。
カカシの手を取り、ゆっくり布団へと引き寄せると、カカシは抵抗もなくすんなり動く。
(どうするんだ?どうするんだ?)
できるだけ混乱を顔に出さないよう努力したが、頭はパニックになっていた。
「‥‥‥っ」
意を決し、右手をそっとカカシの上衣に差し込んだ。滑るように手を動かし、その肩に顔を埋める。
(ま、まだやらなきゃ駄目かな)
イルカには、護衛の隙を窺うなんて余裕はまるでなかった。先行はカカシがすると言っていたが、カカシにその動きはまったく見られない。
イルカは羞恥を堪え、躊躇いながらカカシの頬に唇を押し当てる。
イルカにとっては限界に近い人肌への接触だが、カカシはまだ動かない。
(も、‥‥もう、どうにでもなれ‥‥‥っ)
朧桜で一番の人気を誇るツバキが、こんな拙い誘いでは不審に思われる。
イルカは腹を切る覚悟で唇を移動させた。
頬から瞼へ、額から髪へ、耳から‥‥‥覆面越しの唇へ。
覆面があったから、できた行為だ。それでも、もてる限りの気力をふるに使っている。
唇に押し当てられる布と、その向こうにある柔らかいカカシの唇の感触に、イルカは頬を赤くした。恥ずかしくて伏せた目を上げられなかったが、
ぐい、と腕が引かれる。初めて、カカシの手が動いた。
(作戦実行か!?)
一瞬、期待に満ちた目でカカシの顔を見ると、色違いの双眸と視線が絡まりあう。
食い入るように見詰めるその眼に瞬きをすると、顔が近づいてきた。
(―――あ)
気づいた時には、カカシの唇が強く押し付けられていた。
わき腹から回された手がイルカの身体を強く引き寄せ、しなだれかかるような体勢で深い口づけを与えられる。
唇がやわらかい。
衝撃よりも先に、カカシの覆面がいつの間にか下ろされていることに驚いた。
わずかに唇を浮かせたカカシの素顔は、意外なほど整っていた。わざわざ隠すのが勿体無いと思うほど予想に反した容貌だが、確認できたのも束の間。
再び塞がれた唇に、イルカは慌てて瞼を閉じた。
自分の拙いキスなど足元にも及ばない、呼吸すら奪うような口づけに瞼が震える。歯が当たらないことを感心していると、突然、唇をぬるりと舐められて、びく、と身体が震えた。
(‥し、舌っ!!)
粘着音を立てる正体に気づき、イルカはカカシの腕を強く掴んだ。
強引に口腔へと侵入する舌。歯を辿り、奥で怯えるイルカの舌にむりやり絡みついた。室内には濃厚な粘着音が響き、イルカは羞恥心にパニックになる。
(どうしよう‥‥‥っ)
イルカにしてみたら、これは演技を越えている。やりすぎだ。
呼吸もままならないのに、カカシの舌は当然のように口腔で蠢き、イルカの身体に疼きを与える。それは言葉で表すには躊躇う、下半身の熱。
口づけは収まるどころか激しくなり、いつの間にか上体を倒されていたイルカは、ぽふ、と背が布団につくのを感じた。
カカシが覆い被さっている。足を絡ませ、髪をまさぐり、耳元をぬるりと舐め上げる。
ああ、もうなにがなんだか分からない。
上手く呼吸ができないイルカは、眦に苦痛の涙を滲ませ、ぎゅっと瞼を閉じた。
と、
「‥‥‥まいりました」
ふいに、耳元で囁かれた。
声にも幻影の効果はあるが、内容に変化はない。下手な会話はしないことを事前に話し合っていたのに。
イルカはその声に耳を澄ましたが、
「―――アンタ、なんて顔をするんですか」
「‥‥‥?」
カカシの言葉の意味がつかめなかった。どういう意味だろうか。
たしかに、セックスの真似事にすら半泣きだし、大の男のくせにみっともないのは分かっているが、これでも必死だ。
それなのに、こんな時に駄目出しをするなんて‥‥‥。
ちょっとショックを受けたイルカの耳元に、カカシはなおも続けて囁いた。
―――――だが、それは、イルカの予想を上回る、衝撃的な台詞だった。
吹き込まれる熱い息。
「アンタ、いちいち、やらしーんですよ」
膠着する。
なんて言った?この上忍。
あまりの内容に、防衛反応が現れたのか、じわじわと意味が伝わってくる。
「‥‥‥‥‥な‥っ」
理解するなり、イルカはかーっと赤くなった。おもわずカカシの身体を押しのけようとしたが、
「ぁ‥‥‥や‥っ」
耳殻の奥へぬるりと舌を差し入れられ、イルカの胸が撥ねた。
押しのけようとしても、覆い被さる体は動かない。むしろ、ますます密着する。
(心外だ、侮辱だ、最低だ、この男っ)
あまりの屈辱に、イルカは任務を忘れて暴れ出そうとしたが、
「‥‥あ‥‥!」
両脚を割り、いきなり下肢に入り込んできたカカシの手がイルカの抵抗を奪う。
「‥ちょ‥‥‥っ」
尻の窪みを、指の腹でじっくり撫でられて、イルカの身体は引きつった。大腿、脚のあちこちを指で探られ、尻の質感を確かめるように掌で包み、揺すられる。
カカシの指が、淡い粘膜の入り口を左右に広げ、
「‥‥あ、‥‥駄‥‥っ」
「しー」
抵抗しようとするイルカの耳に、カカシは黙るように息を入れた。
いったい何をするつもりなのかと混乱するイルカの目前で、カカシは己の指を唾液で濡らした。そして、再び粘膜へと指を伸ばす。
ぐいっと力任せに指を含むことを要求され、恐怖と苦痛にふくらはぎが引き攣った。
「‥‥う‥‥‥ッ」
もぐりこんだ指で直腸を掻き回され、イルカは不快感に喘ぐ。
本気で逃げようと腕に力を入れても、押さえつけるカカシの腕はさらに容赦がない。
(なんで‥ここまで‥‥‥っ)
イルカの眦に屈辱の涙が浮かぶ。
痛い。気持ち悪い。悔しい。それしか頭の中では渦巻かない。
そんなイルカの限界を知ってか、無視してか、カカシの指がなにか探るように粘膜の襞を擦る。潤いの少ない指の腹で、隠されていた一点を刺激され、イルカは弓なりにのけぞった。
「‥っ、ひ‥‥‥ぁ‥っ」
鈍い衝撃が腰に響く。
恥辱的な疼きと共に、触れられもせぬまま性器が反応を返すのが分かった。
(な、なに‥‥‥っ?)
自分の身体に走った感覚にイルカは戸惑いの色を浮かべ、見下ろすカカシが満足気に笑うのを見た。
「‥‥どうもね〜」
―――笑顔が憎らしい。殴ってやりたい。
「オレ、食わず嫌いだったみたいです」
「‥‥‥‥‥‥っ」
それはつまり、意趣替えを意味しているのか?
「ああ、大丈夫。やったことありませんが、やり方は知ってます。いい思いさせてあげますよ」
「‥‥や‥‥‥っ」
もう任務なんて言ってられない。
本気を滲ませるカカシの言葉に、イルカは視線をずらした。
すっかり記憶から消えていたが――――この光景を傍観する人間がいるのだ。
「‥‥‥え?」
イルカは瞬きした。
簾の向こうに、人影がない。
ぱちぱちと何度も瞬きしたが、錯覚ではない。いない。そこにあるべき三つの影が。
代わりにあるのは、重なるように倒れる三つの荷物。
「え? ど、どうして‥‥‥」
この異常事態に今の今まで気づかなかった自分も滑稽だが、
「カカシ先生‥‥‥っ」
十中八九、犯人はこの男だ。
「駄目ですよ、イルカ先生。名前出しちゃ」
自分だって出してるくせにっ。
―――つまり、もう姿を偽る必要がないのだ。
いつの間に‥‥‥っと驚愕するイルカだが、
「小名たちに何を‥‥‥‥‥‥あ、‥‥ふ‥ッ」
怒号を放とうとするイルカの尻の奥で、指が円を描いた。
「視線が鬱陶しかったので、早々に片付けました」
「‥‥ぁ‥‥っ、カカシ先生‥‥‥っ、じゃ‥‥もう」
「いや、こっちは続行です」
「も‥‥必要な‥‥‥ッ」
「オレがやりたいからやります」
「〜〜〜〜っ」
蕩け始めた粘膜で、鉤字に曲げた指が丹念に襞を伸ばすように動く。
二本の指を揃え、内部を抉るように激しく突き入れられ、イルカは痛みと恐怖に声を放った。
「‥‥カ、‥‥カカシ先生‥‥‥っ、」
充血した秘部に、熱い体温の異なる肉が触れる。
両脚に入り込んだカカシに、イルカはまさかの思いで息を飲む。
「もうちょっと腰浮かせてもらえませんか。挿れにくいんですけど」
「‥‥やめて‥ください‥‥‥ッ!」
「やめません」
「‥ぁ‥‥‥、‥‥‥っ」
張り詰めた尻を裂くように、猛る熱の塊が直腸を押し開く。
(‥‥‥嘘だ‥っ、入っ‥‥‥て‥‥る‥‥‥!)
ぐぷんと、大きくいやらしい音を立てて、疼く粘膜を強く擦り上げられる。震える尻をカカシが強く掴んで揺さぶった。強張る腰を軽々と抱え直され、
「‥‥‥は‥‥‥っ、や‥‥‥っ」
熱の肉で深々と挿し貫かれる。
両膝を胸につくまで折り曲げられ、奥まで突き入れてくるカカシの腹でイルカの性器が擦られる。イルカにはもう、痛みも快楽もなにも分からない。
ただ、熱に浮かされたように揺さぶってくる男に、身も心も翻弄される。
奥の弱い所を抉るように固い肉棒で擦られ、押さえられない嬌声に唇を噛み締めた。
若干熱い息を吐きながら、カカシが更に激しく揺さぶってくる。
恨み言を吐く思考の余裕もない。
「あっ、‥く‥‥ぁ‥‥‥!」
尻の奥で肉棒が震え、中に放たれた瞬間、押さえ切れない声が上がった。同時に、腹の間にもぐりこんできたカカシの手が、反応を示すイルカの性器を強く擦り上げ、
「‥‥‥ふ、‥‥‥っ」
不覚にも、カカシの手に白濁を吐き出してしまった。
上がりきった息に、やっと激しい揺さぶりから解放されたイルカは一瞬気を失いそうになるが、覆い被さるカカシの囁きに目が覚める。
「‥‥‥‥あー、まずい。クセになりそうです」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
聞きたくない。
イルカは密着する肌と、内部で痙攣する男の肉に舌を噛み切りたい気分になった。
「ね、もう一回いいですか」
聞きたくない、聞きたくない。
再び妖しい動きを始めるカカシの手に、イルカは涙で滲む視界を閉じた。
いっそ気絶してしまおうか。
――――――だが、訪れたばかりの夜は、いまだ朝には程遠かった。
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