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 カカシがいなくなった。
 上層部の元へ届けられたのは休暇届。
 予定されていた任務も放棄する手前勝手な報告に、受付所もちょっとした騒ぎになった。
 里の中に、カカシの姿は確認されなかった。外となると、届出があるとはいえ抜け忍と判断されても仕方が無い。
 こんな休暇届は受理できず、すみやかに本人を連れて来いとの火影の命が下る。
 一部の上忍仲間に託された命令だが、
「―――俺も加わらせて下さい」
 と、イルカはその捜索に志願した。
「お前‥本気か」
 命を受けたアスマは驚いた顔をする。せっかく自由の身になったのに、と眉を顰める相手に、イルカは唇を引き締めた。
 カカシは、この間の任務以来、イルカにちょっかいを出すのをやめた。
 しかし、イルカは納得していない。
「会わなくてはいけないんです」
 カカシのことを知ろうと決め、これからだというのに。
「‥‥お前も変わりもんだな」
 アスマは苦笑いを浮かべ、「ほら」、と小さなテープをイルカに投げ渡した。
 あいつからだ、と言い残し、アスマは去っていく。


 情報整理役として現場に残されたイルカは、受け取ったテープを再生してみた。
 古いタイプのテープは、砂嵐のような雑音を流す。
 長い嵐の後、
[――今まで悪かったね]
 低く、あの人の声が入っていた。
(‥‥‥悪かった‥‥‥?)
 謝罪の言葉なんて滅多に聞かない。
 言ったって、気持ちがこもってないのは明白だ。
 テープに吹き込まれたカカシの声は、何かしらの感情がこもっているような気がしたが、
 なんなんだ、これは。
 面と向かって言えないから、とか言うつもりか?
 厚かましい。
 


 見つけ出す。
 絶対に。
  









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2003.05.06

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